銭湯育ち。
銭湯の隣で生まれ育ち、毎日銭湯に行く。
そんな名古屋の下町で銭湯に慣れ親しんだ生活をしていました。
地元のいくつかの銭湯も廃業していく話を幼馴染から聞かされていたこの頃。
名古屋の銭湯について調べたりしていると、銭湯についての話題も耳に入ってくるように。
日常に銭湯がない生活になって久しい。
「やっぱり、銭湯っていいよなぁ。」
銭湯ポスター総選挙なるものが開催されていると知る。
何でも気にしていると不思議と話題も耳に入ってくるようになるもので、銭湯投げ銭ライブに誘われたり、「あいち銭湯祭り」が開催されているとか連絡が来たり。
そして「銭湯ポスター総選挙 2018」が全国10ヶ所で開催され、まさに風呂の日26日から名古屋市東区の平田温泉さんが会場となっている事を知りました。
ここ数日、シャワーだけでは寒くなってきて我が家でも浴槽に湯を張るようになったのが26日。このタイミングで「銭湯行ってくるわ。」と言えるのか…。言いました。
銭湯好きを妻も知っているので案外「いいじゃない。」と。
で、仕事後に晩御飯を食べてバイクで30分かけて平田温泉さんへ。
近くで働いていた事もあったので場所は確認済み。
「ゆ」のネオン管がいい感じ。
スーパー銭湯じゃなくて、銭湯。なんだよなー、入りたいのは。
浴室の壁をぐるりとポスターが。
開けっ放しの玄関で靴を脱ぐと、ロビーが広がり、右手に番台、その奥が脱衣所と浴槽。番台で料金を払って男湯の暖簾をくぐる。
暖簾一枚、その向こう側は別世界。脱衣所というふるいにかけられて、皆一様にただの「人」。
ガラガラっと引き戸を開けて浴室へ入ると壁を取り囲むようにポスターが貼られていました。その一枚の下へ行き、まずは体を洗い、空いていた電気風呂へ。
いやー、久しぶり!このお尻の肉がググググッとなる感じ!
そして浴槽巡りをしながらポスターを順番に見ていく。なんか楽しいな、こういうのも。
浴槽のへりに腰かけて投票する作品を選らんでいると、次から次へとお客さんがやって来る。何だか懐かしい。毎日こんな贅沢な時間を過ごしていたのかと気が付きました。
風呂あがりに投票!オマケもらっちゃった。
脱衣所に投票用紙が有り、作品番号と銭湯へのコメント、性別、年齢を書きこみました。
様々な作風のポスターがあって悩みましたが比較的シンプルな作品を選びました。
番台のご主人に投票用紙を渡すと「どちらかどうぞー。」とタオルと手拭いを差し出され、手拭いをいただきました。
湯上り後は腰に手を当てて?
本当はビールをいただきたいところですが、バイクなのでスコールを100円で購入して、しばらくご主人さんと雑談して展示物を見たり銭湯を味わいました。
こんなに可愛らしいパンフレットもありました。
ささやかな贅沢。
なかなか銭湯という場所なので、写真ではお伝え出来ない事も多いですね。
ご主人さんも「入れば分かるんだけどね。」と言っておられましたが、本当にその通り。
「昼はまた陽が差して雰囲気が違いますから是非どうぞ。」という事だったので明るいうちの銭湯も楽しみたいと思います。
時間も資金も限られる中年男性にとっては、ささやかな贅沢ですな。
出来る事なら風呂上りはやっぱりビールで。