だもんで、だで、だがや。

名古屋市天白区の理髪店【タンデム】店主雑記

モペッドをカスタムするぞ!その13 お掃除編

そろそろプジョー・ヴォーグにも新しいエンジンを載せることが出来そうな気配がしてきました。今回はその準備として各部の掃除をしました。

 

とりあえず、バラバラに。戻せるのでしょうか?
f:id:tandem_hair:20190219193628j:image

 

前後ホイールのハブ。ドラムブレーキの蓋です。前輪は粉吹き芋、後輪は中華屋の厨房の様になっていました。
f:id:tandem_hair:20190219193718j:image

 

ハンドツールを使ってピカピカに。いや、そうでもないかな。普通の状態に、かな。
f:id:tandem_hair:20190219193735j:image

 

後輪右サイドには自転車モード用のギアがネッチョリとグリスまみれです。ハブも粉吹き芋。
f:id:tandem_hair:20190219193753j:image

 

余分なグリスを拭き取って、ハブも磨きました。
f:id:tandem_hair:20190219193817j:image

 

前輪にはメーター用のギアがあります。こちらもグリスでコテコテです。
f:id:tandem_hair:20190219193845j:image

 

綺麗になりました。本当はアクスルシャフト部のグリスを掃除して、新しいグリスを入れたかったのですが余計な事をすると掃除すら出来なくなるので止めておきました。
f:id:tandem_hair:20190219193902j:image

 

前足。オェッて感じですね。
f:id:tandem_hair:20190219194010j:image

 

気分がよろしいですな。
f:id:tandem_hair:20190219194027j:image

後ろ足。グリスと錆が結構ありますね。
f:id:tandem_hair:20190219193938j:image

 

グリスは綺麗になっても錆は何ともならんですな。塗装しようかとも考えましたが、基本コンセプトは「ボロくてショボいけど速い(見た目より)」なので必要以上の見栄え向上はしない方向ですすめます。
f:id:tandem_hair:20190219193955j:image

 

あらゆるボルト、ナットもオイルまみれなのでディグリーザーで綺麗にしました。
f:id:tandem_hair:20190219194104j:image

 

気分がよろしいですな。綺麗にしただけなのにワッシャーが1つ無くなりました。不思議ですね。リアショックはプラスティック製なので紫外線劣化で何ともならんかったです。
f:id:tandem_hair:20190219194123j:image

 

さぁて、いよいよ組付け作業へと入ります。

が!そんなに甘くはありませんね。

ご期待どおり問題が!

ナント!マフラーが付かないって本当かよ?!

 

その14へ続きます。

正月の銭湯

最近はモペッドのカスタム記事ばかりになっていたので違うネタを。

今回は今年1月に行った銭湯。僕は銭湯育ちなので元日は銭湯に行く習慣がありました。元日の朝風呂はとても気持ちが良いのです。

先日お邪魔したお気に入りの銭湯、南区の七福湯さんへ元日にお邪魔してきました。午後1時から営業だったので、お昼ご飯時のビールを我慢して車で行きました。寒いもんね。
f:id:tandem_hair:20190202081712j:image

七福湯さんはロビーも広く、清潔です。僕のお気に入りは電気風呂。ビリビリのパターンが数種類繰り返されるタイプです。

お客さんも大勢居て賑わっていました。やっぱり明るいうちの銭湯は最高です!

栗田さんの木桶をデビューさせました。元日まで使うのを我慢しましたが、「カコーーーン!」という音が別格でした。桶に汲んだお湯を手ですくい顔を洗うと木の香りがしました。新品ならではの楽しみです。いい!気に入った!
f:id:tandem_hair:20190202081738j:image

 

 

お正月休みと言ってもやる事無いし、限界まで働いて体力も落ちているので人が多い所では風邪をもらいかねません。しかし、湿度の高い銭湯ならば安心。正月休み最終日の4日に東区の平田温泉さんへ行ってきました。前回お邪魔した時にご主人さんから「昼間はまた違った雰囲気だから是非。」と言われていたので楽しみです。
f:id:tandem_hair:20190202081433j:image

ほぼ開店と同時に到着すると続々とお客さんがやって来ました。手入れされた古い装備が気持ちが良いお風呂。こちらでは薬湯に長く入りました。窓から差し込む光が気持ちが良いです。ここが大きな幹線道路沿いだという事を忘れてしまいます。確かに昼と夜では違いますね。

木桶に着替えとタオル、シャンプー、軽石などのお風呂セットを入れて風呂敷で包む。バイクの荷台に載せて走り出しても意外にも寒くありません。薬湯効果でしょうか?やっぱり銭湯は温まりますな。
f:id:tandem_hair:20190202081617j:image

 

1月中旬。

幼馴染の家の引っ越し作業を手伝ってクタクタになったところで瑞穂区東栄温泉さんへ。名古屋市博物館の裏側にあります。
f:id:tandem_hair:20190202080657j:image

 

ここは何と言っても住宅地にそびえる煙突が特徴でしょう。そして、すごくレトロな雰囲気ですが手入れが行き届いていて清潔です。かなりオススメしたいです。シンプルですが十分。ただ、天窓の下に座ると冷えた雫が背中に落ちてくるので冬は注意です。
f:id:tandem_hair:20190202080720j:image

 

お疲れ様ー。という事でその後は飲みに行きました。風呂上がりのビールは最高ですね。ただ、飲んだ後にもう一度銭湯に戻りたくなりますがね。
f:id:tandem_hair:20190202081813j:image

 

という事で銭湯、最高。

水牛の角で西洋剃刀のスケールを作りました。その1

古いイギリスのストレートレザーのボロい物を買うと、スケールが割れていたりするので水牛の角で作ることにしました。

この類の物は海外のシェービング屋さんが充実しているので輸入しました。
f:id:tandem_hair:20190109095428j:image

 

さて、届いてみると反り返っていました。水に浸けてから砥石を重しにして反りを直しました。
f:id:tandem_hair:20190109095503j:image

 

ちょうどレストア中の7/8インチのストレートレザーがあったのでプラ板で型をとりました。この型を角に貼って、再度型取りして鋸などを使って切り抜きます。
f:id:tandem_hair:20190109095539j:image

 

左右を両面テープで貼り合わせて、バイスを使って反りを直します。その後、外周を削って揃え、厚みを削っていきます。
f:id:tandem_hair:20190109095613j:image

 

模様がいい感じにアクセントになりました。削りたては白くなっていますが、耐水ペーパーで仕上げていくと、どんどん艶が出てきます。
f:id:tandem_hair:20190109095657j:image

 

スペーサーも水牛角の端材から削り出します。この厚みによって剃刀本体の収まり具合を調整します。あまり厚みがあると深く剃刀が入り過ぎて、スケールの反対側から刃が「こんにちは」する事もあるので調整します。
f:id:tandem_hair:20190109095804j:image

 

とりあえず、ここまで。鹿角に比べると加工しやすいので楽ちんです。

その2に続きます。

鹿の角で西洋剃刀のスケールを作りました。

鹿の角を貰って来てストレートレザーのスケールを作ってみる事にしました。

当たり前ですが工作用にちょうど良く真っすぐになっている事はなく、この曲がりが後に問題になります。
f:id:tandem_hair:20190109094630j:image

 

だいたいの長さを鋸で切って、電動ハンドツールの鋸を使って2つに割りました。もう、この時点でギブアップしそうな気分です。思っていたよりも硬く、割ってみると髄の部分が現れました。
f:id:tandem_hair:20190109094712j:image

 

それっぽい形に電動工具を使って削りました。一度水に浸けて柔らかくしてからバイスで挟んで、なるべく反りを修正しようと試みます。
f:id:tandem_hair:20190109094823j:image

 

挟んだ角を良く見ると当然ですが左右で厚みが違います。外面を削って、更に内面の髄を削って形を左右均等にしなくてはいけません。
f:id:tandem_hair:20190109094850j:image

 

その結果、片面は「焼きちくわ」。
f:id:tandem_hair:20190109094934j:image

 

もう片面は「生ちくわ」となりました。
f:id:tandem_hair:20190109095111j:image

 

実際に鹿の角を削ってみると凄く加工がしにくい。削るには硬く、場所によって硬さが違い、曲がっていて、中に髄があるので削るのにも限界があります。そして、結果として「焼き」と「生」が出来上がりました。

もう少し、想像力があれば切り出す場所を慎重に選ぶ事が出来たのでしょうが、正直2度とやりたくありません。

 

さて、鹿の角の色が付いた部分、ここでは「焼き」の部分と表現しますが、アレって洗うと薄くなっていくって知ってました?ゴシゴシ擦ると角が白くなっていくので汚れているんですね。風呂とか入ってないですもんね。

あまりにも色が薄くなって味気ないので仕事で使うヘナで染めてみました。「焼き」が更に濃くなって美味しそうです。焼きちくわの細い部分が黒いのは、削ったら髄が出てきてしまいました。コゲちくわです。
f:id:tandem_hair:20190109095150j:image

 

角って爪と同じで濡れると水分を含みます。最後に透明塗料で防水コーティングして仕上げました。

f:id:tandem_hair:20190116151405j:image

 

鹿角スケールが似合いそうなストレートレザーがあれば、ピンを打って合わせてみようかと思います。

 

疲れました。

西洋剃刀のレストアをしました。その2

さて、170年ほど前のシェフィールド産ストレートレザー「John Marsh」。

刃を傷つけないようにテープを貼って、大まかに耐水紙やすりで錆を落としてみました。やはり、深い錆のスポットがブレードに点在しています。個人的にはこの状態の方がピカピカよりは好きなのですが、反対側がグラインダーでピカピカに仕上げられているのである程度合わせないといけません。
f:id:tandem_hair:20190109094007j:image

 

アルミナ、ダイヤモンドペースト、スコッチブライト、耐水紙やすりを使ってひたすら磨いていきます。半泣きです。
f:id:tandem_hair:20190109094131j:image

 

そもそもが刃物にするような鋼材。手で削るには硬すぎてコレが限界。
f:id:tandem_hair:20190109094254j:image

 

裏側。グラインダー、恐るべし。
f:id:tandem_hair:20190109094332j:image

 

ドレメルのハンドツールを使って慎重に表面を均しました。回転砥石、スコッチブライトを使って境界線をボカシていきます。
f:id:tandem_hair:20190109094407j:image

 

最終的に耐水紙やすりで仕上げてなんとかコレ。途中から「こちらを綺麗にするよりも反対側を荒らした方が速いのでないか。」とさえ考える程にタフな作業でした。
f:id:tandem_hair:20190109094434j:image

 

それなりに仕上がりましたが、電動工具を使いこなせないと苦労しますね。でも、せっかく歴史のあるものですから慎重に作業したいし…。

綺麗にはなりましたが綺麗すぎると何だか寂しい感じもしますね。今後はこの剃刀に合うスケールを作りたいと思います。

西洋剃刀のレストアをしました。その1

最近、イギリスの1800年代半ばから1900年代初頭までのストレートレザーについて勉強しています。

特に世界3大刃物産地の1つシェフィールド産の剃刀、その中でもコンケーブが無い、ウェッジと呼ばれる刃の厚いタイプとの出会いは自分にとって大きな出来事でした。

 

さて、こちらは「John Marsh」銘の剃刀。色々調べていくとビクトリア女王の治世の剃刀で、更に作者の活動していた時期を調べると1837年から1858年までの間に作られた剃刀だと推測出来ました。

こんなにも昔の剃刀にまつわる情報が残っている事に驚きですが、海外のシェービング関連フォーラムでは様々な情報が活発にやり取りされています。

さすがに当時そのままの状態ではなく、レストアが施されています。スケールもプラ製の汎用品に交換されています。刃線が曲線なので日本では円線刃とか呼ばれていますが、海外ではスマイリングエッジと呼ばれています。なんだかいい響きですね。
f:id:tandem_hair:20190109093522j:image

 

スケールを取り外すためにヒンジピンを、手で回すドリルでグリグリします。
f:id:tandem_hair:20190109093602j:image

 

真鍮ワッシャーが取り付けられていました。本来はピンも真鍮ですが、ワッシャーに関しては取り付けない派の人もいるようです。かなり錆を削ったのでしょう、刻印が判別出来ないほどまで削られています。
f:id:tandem_hair:20190109093704j:image

 

7/8インチという大ぶりなブレードは重量があり、迫力もあります。ナイフのようです。ブレードもグラインダーがかけられていて、本来の姿よりもややコンケーブが入っているようです。
f:id:tandem_hair:20190109093745j:image

 

反対側です。これが本来の姿でしょうか。深い錆が背側を覆っています。これが170年の歴史とでも言うのでしょうか。今回はこの錆を取り除いて反対側の状態に近づける作業をしたいと思います。
f:id:tandem_hair:20190109093835j:image

 

削り過ぎると肝心の刃線が乱れてしまいます。果たして左右揃えつつ、170年の歴史を程よく残しながら作業を終える事が出来るのでしょうか。

 

続きます。

年末年始の僕

なかなかブログを書くという行為を優先的に進める事が出来ないので放置してましたが、元気にしています。

 

ざっと、年末年始の出来事を記します。

その後、個別に記事にします。

 

まず、自営業とりわけ散髪屋である自分には12月は書き入れ時でして、おかげさまで忙しく過ごす事が出来ました。

そんな中、少しでも時間がある時は趣味の古い剃刀のレストア作業をしました。f:id:tandem_hair:20190108111715j:image

鹿の角、水牛の角を加工して剃刀のスケールも作りました。

f:id:tandem_hair:20190108111953j:imagef:id:tandem_hair:20190108112033j:image

 

プジョーのヴォーグというボロいモペッドのカスタム計画が始動しました。f:id:tandem_hair:20190108112254j:image

 

年始には正月休みを利用して銭湯に出掛けました。

f:id:tandem_hair:20190108113029j:image

 

モペッドエンジン組み立てに失敗してバイク屋さんに泣きつきました。f:id:tandem_hair:20190108112627j:image

 

今池で新年会をしました。f:id:tandem_hair:20190108112706j:image

 

と、まあ余計な事ばかりして楽しく過ごしています。