だもんで、だで、だがや。

名古屋市天白区の理髪店【タンデム】店主雑記

穴熊のシェービングブラシ

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穴熊、豚、馬、化繊などシェービングブラシの材料は色々あります。せっかくの専門店なので獣毛を体験してもらおうと各種取り揃えていますが、やはり最高とされている穴熊の評判がよろしいようです。

上の写真の3つのシェービングブラシは全て穴熊で、シルバーティップと呼ばれる上質な部位を使っています。

右と中央はオメガ社、左はパーカー社の物です。いずれも安価なブラシですがシルバーティップのブラシは水分を良く含みつつも、毛の1本1本がくっつきにくく乾くのも早いので衛生面でも優秀です。

中央の物は柄が短くブラシ部分も小型ですが取り回しがし易く気にっています。やめておけば良いのに最も小型、大型のブラシはどうなのだろうと興味が湧いて使ってみたのですが、右の小型のものは柄が短すぎて指が泡だらけになり、左の大型の物はシェービングカップの中で泡立てにくく、水分の調整も難しく感じました。道具ですから手に馴染んでしまえば気にならなくなるかもしれませんが。

 

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この2つはどちらも穴熊ですが、左は上記のパーカー社のシルバーティップ、右はオメガ社のピュアバジャーと呼ばれる部位の毛を使ったブラシです。

ブラシのグレードにもよるので一概には言えないと思いますが、比べてみるとシルバーティップは毛に腰が有る割に毛先が繊細、ピュアバジャーは全体にはソフトですが毛先はシルバーティップ程の繊細さは無いように見えます。このあたりが水分の含み具合、乾き具合、肌触りに違いを与えているのではないかと想像できます。

シェービングブラシは嗜好品のとしても扱われ、毛のグレードはもちろんですが柄の材質でも価格が大きく変わってきます。自分は業務仕様なので柄の材質にはこだわらず、使い易さ、肌触り、衛生面、価格のバランスの取れたブラシを選ぶようにしています。

普段、家庭では使うことのないシェービングブラシですが、来店の際には肌で味わってもらえれば幸いです。