だもんで、だで、だがや。

名古屋市天白区の理髪店【タンデム】店主雑記

水牛の角で西洋剃刀のスケールを作りました。その1

古いイギリスのストレートレザーのボロい物を買うと、スケールが割れていたりするので水牛の角で作ることにしました。

この類の物は海外のシェービング屋さんが充実しているので輸入しました。
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さて、届いてみると反り返っていました。水に浸けてから砥石を重しにして反りを直しました。
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ちょうどレストア中の7/8インチのストレートレザーがあったのでプラ板で型をとりました。この型を角に貼って、再度型取りして鋸などを使って切り抜きます。
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左右を両面テープで貼り合わせて、バイスを使って反りを直します。その後、外周を削って揃え、厚みを削っていきます。
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模様がいい感じにアクセントになりました。削りたては白くなっていますが、耐水ペーパーで仕上げていくと、どんどん艶が出てきます。
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スペーサーも水牛角の端材から削り出します。この厚みによって剃刀本体の収まり具合を調整します。あまり厚みがあると深く剃刀が入り過ぎて、スケールの反対側から刃が「こんにちは」する事もあるので調整します。
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とりあえず、ここまで。鹿角に比べると加工しやすいので楽ちんです。

その2に続きます。