昔の床屋さんでは、耳の穴の毛を剃っていたそうです。
専用の剃刀(穴刀)があり、それは剃刀専門の鍛冶屋さんが打っていたそう。
手元にあった日本剃刀をカスタムして穴刀を作ってみました。使っていくと剃れなくなるので研ぐついでに手入れをしました。
裸の状態です。このままだと使いにくいので柄に細工をします。
昔の人は新聞紙や葉書などを使っていたそうですが、僕は熱収縮チューブを使って下地作りをします。
タコ糸を巻いて、防水目的でボンドを塗ったりして仕上げます。太くて丸くなってので使いやすくなります。
刃の部分を少なくしたかったのでダイヤモンド砥石を使って矯正しました。
その後、天然砥石で刃を作ります。地金と鋼のコントラストがたまりませんね。
天然の仕上げ砥石で研ぎ終えます。「毛は剃れるけど、肌は切れないくらいに。」という微妙な刃付けが必要らしいのですが、難しいですね。切れ過ぎは厳禁なのです。
たまにはこういう記事も載せないと遊んでばかりだと思われそうです。
日々の仕事は地味なもので、やっても上達せず、やらないと下手になります。
だから、やるしかないのです。