ひょんな事から譲ってもらえる事になったベスパET3。
現在は不動状態なので、とりあえずはエンジンがかかるようにします。
作業場はオーナーさんの仕事場の軒先をお借りします。
とりあえずキャブレターだけ家に持ち帰り、全部バラシて清掃して組付けます。
後日。
火花も飛ばないそうなのでCDIも取り換えて、ケーブル類も可能な限り取り換えてみようかと思います。
いまいち作りが解っていませんが、ケーブルを交換するにはヘッドライトとメーターを外さなければならないみたいです。
ベスパの首を引っこ抜きました。ベアリングにはグリスの代わりに虫が住んでいました。全体的に虫が多めみたいですが、取り除かないで住み続けてもらいます。
ベスパのケーブルは全てボディーとハンドルパイプの中を通っていて、アウター交換までするには苦労するらしいです。古いインナーを抜き取って、針金を通して古いアウターと新しいアウターを接続させました。そして,ズルっと引っ張って交換するのですが、いろんな所に引っかかるので根気よくやります。
外したハンドルです。この中にパイプが通ります。内側のパイプはヘッドライト側で固定され、外側のパイプだけが動きます。外側のパイプが動くことでスロットルやシフトチェンジが出来る仕組みです。面白いですね。現状では古いグリスが固着したりして、ほとんど動かないので綺麗に掃除します。
抜き取ったハンドルパイプと固定金具です。内側のパイプの先にはウインカーが付いていますが反対側を固定する事で動かないようになっているみたいです。こちらは左側のパイプなのでシフト操作をします。グリスが固着してひと苦労でした。
ハンドルパイプを組みつけました。中央の白いプラパーツの上にコの字型の金属パーツがあります。内側のハンドルパイプに切り欠きがあり、コの字パーツをはめ込む事で回らないようにしています。外側のパイプ、内側のパイプ、そしてケーブルを引っかける金属パーツは固定ピンによってズレないようになっています。こうする事でグリップを捻ると外側のパイプのみが動いて、根元のケーブルを引っかける金属パーツが操り人形を動かす仕組みでスロットル、シフトを操作しているみたいです。
右レバーにはフロントブレーキケーブル、左レバーにはクラッチケーブルが繋がっているのですが、ヘッドライトカバーの中から左右のハンドルパイプの中を通ってレバーまでケーブルが繋がっています。問題はパイプには2か所穴が開いていて、ケーブルをハンドルパイプの外から内へ、そして再び外へ縫うようにして通さなければならない事です。硬いアウターを手探りで通す作業は大変でした。バリも多いのですんなりとは通らず、新品のアウターも傷がいっぱい付いてしまいました。
クラッチ、シフト1速用&2~4速用、フロントブレーキのケーブル交換は無事に済み、レバーも新品に交換しました。
メーターケーブルのコネクタ部分が割れていたのでアッセンブリー交換して、必要であればリアブレーキのケーブルも交換の予定ですがフットブレーキなのでボディの裏側にあり、交換が大変そうです。
それからガソリンコックから燃料漏れをしているので、とりあえずはガスケット交換してみます。インテークマニホールドのゴムカバーも付いていなかったので、もう一度キャブレターを外してエンジンを半降ろしにして取り付けしなければいけません。
タイヤも交換し、必要であればドライブシャフトのオイルシールも交換しないといけないかもしれません。
ウインカーへの配線が切れていたので要補修。
と、まぁ思いつくだけでも公道走行までの道のりは長そうです。しかも、全部どうやってやるのか知らんし。
いろいろ仕組みが解って勉強になります。
予定では4月にはナンバー所得したいですね!
たぶんオイルシール類が全部ダメだと思うので、試走して他にも問題個所を見つけてからベスパ専門ショップに修理依頼をするつもりです。
夏には釣りキャンプに遠征できるといいなぁ。