年は自分より少しだけ若く、店のオープンも自分の方が先。それでもいつでも自分にとって手本となり、戒めの元となる人が居ます。
同じ町内で宝石店を営む山本さん。親から家業を継ぎ、この度その店を拡張リニューアルしたのでお邪魔してきました。
宝石店と言っても山本さんのジュエリー工房Yamamotoはオーダージュエリーの店。僕は陰ながら始めた当初からの彼のブログ読者なのでよく知っていますが、ブライダルをメインとした客層をガッチリと掴んで、シッカリと満足させる良心的な店なのです。
新しい店には１３０年前のアンティーク家具やそれに合わせてオーダーしたシックな家具、調度品が並んでいました。
年も近く、僕も昔はオールドミニに乗っていた縁もありプライベートでも付き合いもあり、何度か飲みに付き合って貰った事があるのですが本当にしっかりとした仕事熱心、勉強熱心な人で話す度に自分が恥ずかしくなるような年下の先生でもあります。
今回のリニューアルオープンに際して話した時に印象的だったのが、まだまだ先のビジョンがあり、リニューアルは入り口に過ぎないという構想を聞かされた事です。何事も計画なのだなぁ、と改めて感心した次第です。
ついつい自分と同じ考え方、似た人と付き合い「やっぱ、そーっすよねー。」とか言って安心しがちですが山本さんは違うタイプでも何故か認めざるを得ない人なのです。
お店というのは年が経つにつれて味わいを増し個性が出て唯一無二の物になっていきます。最近ではデザイナーありき、店主不在の「よく在る感じのお洒落なお店」が多くありますが、山本さんのお店は新しくなってもどこか以前の面影を残した心地良さが有りました。これも計算ずくなのかと思うとますます先生と呼びたくなるのでした。
