今、あえて木桶。「木桶の栗田」
銭湯に持って行く湯桶を「木桶の栗田」さんに作ってもらいました。
名古屋在住の木桶専門の職人さんです。出来上がったという事で工房へ取りに伺いました。
木桶、木桶の材料、木桶作りの道具などあらゆる木桶関連の物に囲まれて、栗田さんは当日も木桶を作っていました。
出来上がった木桶がいくつか有り、「好きなものをどうぞ。」という事でしたので「では、今、仕上げているものを。」とリクエストして暫し完成までお話を聞かせてもらいました。
壁に並ぶ道具類に話が及び、興味深いお話も聞かせてもらえました。木桶の作り方、扱い方などを気さくに教えてもらえました。
学生さんとのコラボ作品、百貨店での催事など精力的に活躍しているご様子でした。真面目で桶一筋ではあるものの、変化を求める柔軟性もお持ちな事に頭が下がる思いでした。
桶の材料は高野槙。腐りにくく、変色も少ないのでお勧めしてもらいました。大きさは7寸半。お湯を汲んでも重過ぎず、手拭いも濯ぎやすいサイズで標準だそうです。
木目が美しい。
タガもひとつひとつの桶に合わせて作るそう。
鼻を近づけると天然木の良い香りがします。お湯を汲むともっと香りが立つそうです。
それではさっそく銭湯にでも...と思いましたが、そちらはお預け。また、今度。