だもんで、だで、だがや。

名古屋市天白区の理髪店【タンデム】店主雑記

木桶を買いました。

今、あえて木桶。「木桶の栗田」

銭湯に持って行く湯桶を「木桶の栗田」さんに作ってもらいました。

名古屋在住の木桶専門の職人さんです。出来上がったという事で工房へ取りに伺いました。

 

木桶、木桶の材料、木桶作りの道具などあらゆる木桶関連の物に囲まれて、栗田さんは当日も木桶を作っていました。
f:id:tandem_hair:20181128170032j:image

 

出来上がった木桶がいくつか有り、「好きなものをどうぞ。」という事でしたので「では、今、仕上げているものを。」とリクエストして暫し完成までお話を聞かせてもらいました。
f:id:tandem_hair:20181128170059j:image

 

壁に並ぶ道具類に話が及び、興味深いお話も聞かせてもらえました。木桶の作り方、扱い方などを気さくに教えてもらえました。
f:id:tandem_hair:20181128170118j:image

 

学生さんとのコラボ作品、百貨店での催事など精力的に活躍しているご様子でした。真面目で桶一筋ではあるものの、変化を求める柔軟性もお持ちな事に頭が下がる思いでした。

 

桶の材料は高野槙。腐りにくく、変色も少ないのでお勧めしてもらいました。大きさは7寸半。お湯を汲んでも重過ぎず、手拭いも濯ぎやすいサイズで標準だそうです。
f:id:tandem_hair:20181128170135j:image

 

木目が美しい。
f:id:tandem_hair:20181128170151j:image

 

タガもひとつひとつの桶に合わせて作るそう。
f:id:tandem_hair:20181128170210j:image

 

鼻を近づけると天然木の良い香りがします。お湯を汲むともっと香りが立つそうです。

 

それではさっそく銭湯にでも...と思いましたが、そちらはお預け。また、今度。

自転車を天井から吊るしました。

吊り下げ収納という選択

お店の天井から自転車を吊るして自転車置き場にしています。

以前は700cのホイールに細いタイヤを履かせた自転車に乗っていたのですが、最近自転車を乗り換えて太めのタイヤを履いたマウンテンバイクになりました。

そうしたら吊り下げフックにタイヤがはまらなくなったのでフックを作り替える事にしました。

 

アンカーと呼ばれるモノを切って、炙って、曲げる。


f:id:tandem_hair:20181012084540j:image

 ホームセンターへ行って200円くらいで巨大なネジ棒のようなモノを購入。確か、アンカーとかなんとか書いてあったような。見た目は同じでもいろいろな種類があるので注意。太さとかネジのピッチとかが違いました。

 

こいつを半分に切断します。ちょっと気合がいる作業なので余裕がなくて写真が有りません。で、半分に切ったものをフックの形に曲げなければいけません。

そのままでは曲がらないのでBBQの時に使うトーチで炙って、金槌やら何やらで力任せにぶん殴ります。ある程度曲がったら火炙りにしては、地面にグイグイ押し付けて曲げました。あまり完成度を求めて綺麗に曲げ過ぎるとタイヤが入らなくなり本末転倒になるので注意です。

 

天井にぶっ刺す。そして養生。


f:id:tandem_hair:20181012084604j:image

 天井裏には角材が渡してあり、フックを貫通させてボルトで固定する仕組みです。

これが思ったより天井裏は作業がしにくく、初めに作ってくれた大工さんの苦労が判りました。

 

そのままタイヤを引っかけるとホイールが傷だらけになるので、その辺にあった隙間テープを巻いて両端を熱収縮チューブで処理しました。本当は全体を熱収縮チューブで覆いたかったのですが、太さが合わなくて入りませんでした。

 

完成。それは目潰し装置。


f:id:tandem_hair:20181012084622j:image

無事に自転車を吊り下げる事が出来ました。

しかし、高さとハンドルの形状が絶妙で巨大な目潰し装置となりました。

 

名古屋市南区の七福湯さんへ行ってきました。

銭湯シーズン到来?

暑くもなく寒くもない。そして日もまだ早くはない。

そんな季節は短いものです。季節というより数日しかないような気もします。

せっかくなので一番風呂を目指して自転車で1時間ほど走って銭湯に行くことにしました。

 

目指すは七福湯

以前に投げ銭ライブでお邪魔した事のある名古屋市南区の七福湯さんを目的の銭湯に定めました。とても清潔感があり、ロビーには木がいっぱい使われていて気持ちが良かったのでいつかは湯に浸かりたいと思っていたのです。
f:id:tandem_hair:20181012084126j:image

 壁には七福神の絵が飾られています。ジェット、電気、薬、サウナもあり充実しています。

まだ明るいうちに陽が差しこむ銭湯に入るのは格別ですね。

いつもより念入りに隅から隅まで体を洗ったりしてリフレッシュ出来ます。

サウナの横にテラスのような場所があり、椅子に座ってクールダウンできる仕組みになっています。この場所も今の季節ならではの気持ち良さです。

脱衣所のロッカーの鍵はお金を払った時に渡され、帰る時に返すシステムでした。

1時間くらいの滞在でしたが、やはり昼間の銭湯は最高です!

 

銭湯態勢を整える。

車で行くのも良いのですが気候の良い時は自転車で行きたいですね。

その点、汗もかかずに湯冷めもしないこの時期は適しています。

風呂敷にタオルや着替えを包んで自転車のハンドルに括り付けて走りました。

気になったのが自分が毎日銭湯に通っていた頃は、皆さん風呂桶を持って来ていたのですが、最近では小さなプラ製の籠ばかりです。

やはり銭湯には風呂桶(湯桶)でしょ、ということで自分はこれからは風呂桶持参スタイルで行くことにします。
f:id:tandem_hair:20181012084205j:image

 

もう少しすると湯上りは寒いのでしょうか。それはそれでお湯が気持ち良さそう。

次はどこへお邪魔しようか。楽しみが増えますね。

西洋剃刀をレストアしました。谷藤 Maxfli Gold編

名工・谷藤福太郎

日本の西洋剃刀の名工・谷藤福太郎作「Maxfli Gold」。赤スケルトンのスケールがカッコイいですね。
f:id:tandem_hair:20181007203559j:image

 

しかーし!よく見ると…刃先が極端に研ぎ減っています。刃背もかなり減っています。
f:id:tandem_hair:20181007203653j:image

 

研ぎ減った刃先は薄くなり欠けてしまっています。
f:id:tandem_hair:20181007203739j:image

 

おそらく前オーナーが「8の字研ぎ」をしていた為ではないかと思います。砥石に対して剃刀で8(∞)を書くように研ぐやり方なのですが、昔の日本の職人さんがよくやっていました。上手に研がないと結構こうなります。
f:id:tandem_hair:20181007203808j:image

 

西洋剃刀を矯正

まともに研ぐと砥石に刃が当たらないので、一度ダイヤモンド砥石で刃を潰します…。
f:id:tandem_hair:20181007203834j:image

 

続いて鎬の厚みを出来る限り揃えます。ドレメルで大胆に削り、丁寧に仕上げます。
f:id:tandem_hair:20181007203857j:image

 

削って、砥石に当ててを何度も繰り返します。鎬が整っていないと刃は整ってくれません。でも、追い込み過ぎると刃角度が鋭角になり過ぎて肌当たり、刃欠けに問題が出てしまうので慎重に。
f:id:tandem_hair:20181007204027j:image

 

かなり整いました。研ぎ減らされた場所に合わせて厚みを削り、丸みも出来るだけ合わせました。
f:id:tandem_hair:20181007204101j:image

 

なるべく砥石に当たる部分が均等に真っ直ぐになる様に心掛けましたが、難しいですね。

鎬、刃線共にきれいには揃ってくれませんでした。
f:id:tandem_hair:20181007203949j:image

 

それでも良く剃れる、シンプルできれいな谷藤レザーとして仕上がりました。
f:id:tandem_hair:20181007204145j:image

 

シンプル故の難しさ

両刃で刃が薄い西洋剃刀。左右対称で無駄の無いデザイン故に矯正、レストアは難しいです。日本剃刀の場合は本体表面を漉き直す事で刃線、鎬線を整える事が容易ですが、薄い両刃の場合、左右で矯正具合が違うと刃線が波を打ち全く整いません。見た目をある程度犠牲にして、使える刃を作る事を優先するしか無い様です。

 

剃刀以外の研ぎからヒントを貰い、更にきれいに矯正出来るようにしたいと思います。

ドライヤーのコードを修理しました。

「バチチッ!!」

お客さんの髪を乾かしていると突然にドライヤーから火花が散り、ショートしてしまいました。
f:id:tandem_hair:20181002084351j:image

 

だいたいドライヤーが壊れるときは根元のコードが断線します。今回も例外なく。

少し前から「なんか手元が温かいな。」とは思っとったんですがね、
f:id:tandem_hair:20181002084417j:image

 

次のお客さんまでの時間に修理せねば。パカリ。うへっ、埃、入るんだなぁ。まぁ、今は見なかった事にする。
f:id:tandem_hair:20181002084437j:image

 

コードを引っこ抜いてカットして、接点をハンダで処理して戻す。ハンダの有る生活に感謝。工作好きなのでギターのエフェクターキットを作ったりしていた時にハンダ小手を買ったんだけど、時々役に立つんですよね。
f:id:tandem_hair:20181002084503j:image

 

まだまだ使います。ちなみに断線2回目です。どんどんコードが短くなります。
f:id:tandem_hair:20181002084521j:image

銭湯ポスター総選挙 2018に投票してみました。

銭湯育ち。

銭湯の隣で生まれ育ち、毎日銭湯に行く。

そんな名古屋の下町で銭湯に慣れ親しんだ生活をしていました。

地元のいくつかの銭湯も廃業していく話を幼馴染から聞かされていたこの頃。

名古屋の銭湯について調べたりしていると、銭湯についての話題も耳に入ってくるように。

 

日常に銭湯がない生活になって久しい。

「やっぱり、銭湯っていいよなぁ。」

 

銭湯ポスター総選挙なるものが開催されていると知る。


f:id:tandem_hair:20180928104852j:image

何でも気にしていると不思議と話題も耳に入ってくるようになるもので、銭湯投げ銭ライブに誘われたり、「あいち銭湯祭り」が開催されているとか連絡が来たり。

そして「銭湯ポスター総選挙 2018」が全国10ヶ所で開催され、まさに風呂の日26日から名古屋市東区の平田温泉さんが会場となっている事を知りました。

ここ数日、シャワーだけでは寒くなってきて我が家でも浴槽に湯を張るようになったのが26日。このタイミングで「銭湯行ってくるわ。」と言えるのか…。言いました。

銭湯好きを妻も知っているので案外「いいじゃない。」と。

 

で、仕事後に晩御飯を食べてバイクで30分かけて平田温泉さんへ。

近くで働いていた事もあったので場所は確認済み。

「ゆ」のネオン管がいい感じ。

スーパー銭湯じゃなくて、銭湯。なんだよなー、入りたいのは。

 

浴室の壁をぐるりとポスターが。

開けっ放しの玄関で靴を脱ぐと、ロビーが広がり、右手に番台、その奥が脱衣所と浴槽。番台で料金を払って男湯の暖簾をくぐる。

暖簾一枚、その向こう側は別世界。脱衣所というふるいにかけられて、皆一様にただの「人」。

ガラガラっと引き戸を開けて浴室へ入ると壁を取り囲むようにポスターが貼られていました。その一枚の下へ行き、まずは体を洗い、空いていた電気風呂へ。

いやー、久しぶり!このお尻の肉がググググッとなる感じ!

そして浴槽巡りをしながらポスターを順番に見ていく。なんか楽しいな、こういうのも。

浴槽のへりに腰かけて投票する作品を選らんでいると、次から次へとお客さんがやって来る。何だか懐かしい。毎日こんな贅沢な時間を過ごしていたのかと気が付きました。

 

風呂あがりに投票!オマケもらっちゃった。

脱衣所に投票用紙が有り、作品番号と銭湯へのコメント、性別、年齢を書きこみました。

様々な作風のポスターがあって悩みましたが比較的シンプルな作品を選びました。

番台のご主人に投票用紙を渡すと「どちらかどうぞー。」とタオルと手拭いを差し出され、手拭いをいただきました。

f:id:tandem_hair:20180928104938j:image

 

 湯上り後は腰に手を当てて?

本当はビールをいただきたいところですが、バイクなのでスコールを100円で購入して、しばらくご主人さんと雑談して展示物を見たり銭湯を味わいました。

 こんなに可愛らしいパンフレットもありました。
f:id:tandem_hair:20180928104921j:image

 

 ささやかな贅沢。

なかなか銭湯という場所なので、写真ではお伝え出来ない事も多いですね。

ご主人さんも「入れば分かるんだけどね。」と言っておられましたが、本当にその通り。

「昼はまた陽が差して雰囲気が違いますから是非どうぞ。」という事だったので明るいうちの銭湯も楽しみたいと思います。

 

時間も資金も限られる中年男性にとっては、ささやかな贅沢ですな。

出来る事なら風呂上りはやっぱりビールで。

自転車を組み立ててみよう。

もう一度自転車に乗りたい。


f:id:tandem_hair:20180920125722j:image

「乗らんかな。」と思ってバイクの資金にする為に売り払ってしまった自転車。

「やっぱり、乗らん事もないな。」と思って、どうせなら自分で組み立ててみたくなって数か月前からちょこちょことフレームやらパーツを集めていました。

 

自転車を自分で組み立ててみる。


f:id:tandem_hair:20180920125827j:image

とてもじゃないけど新品では無理なので中古を探してみたり、個人輸入したりとなるべく安く、カッコ良く、そして何よりもカッコ良すぎないように微妙な塩梅で準備しました。


f:id:tandem_hair:20180920125849j:image

名古屋には「Culture Club」さんという中古パーツ&レンタルピット屋さんがあるので、今回お世話になりました。

 

フレームはSURLY Trollを中古で。

将来的に何でも出来そうで、ポジションも楽そうなので選びました。ギアは流行りの1x仕様。でもって、当分街乗りなのでリアもシングルでギア比は32x16。不満が出ないように人が合わせる乗り方で。

 

休日の空いた2時間程度でピットをお借りして組み立て作業。フェイスカットからパーツ圧入などなど専用工具の使い方を指南してもらいながらの作業は、あっという間に時間が過ぎてしまいました。それでも何とか残りの作業は家に持ち帰っても出来るところまで仕上げる事が出来ました。

 

仕事前に、仕事後に、休日に、と調べながらゆっくりと作業を続けて、先日やっと組み上がりました。

自分で組んだ自転車で走る。どんな感じなのかな。本職の方が組み立てた自転車には及ぶはずもないけれど、満足感は同等以上です。

 

残念ながら雨続き。

走り出せそうな時間が有れば少しだけでも走ってみたいですね。

銭湯巡りとかしてみたい。

結果は、また。